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企業組合センターしんまち理事長あいさつ

 協同組合しんまちは、「企業組合センターしんまち」とも呼ばれ、京都市内にある企業組合を中心に構成され、それらの企業組合には合わせて約300軒のさまざまな業種の中小業者が加入しています。
 そもそも企業組合とは、1949年に制定されました中小企業等協同組合法の中にある組合制度の一つで、中小業者が資本と労働、すなわち営業資産を組合に持ち寄り、相互扶助と協同の効果により、社会的・経済的地位の向上をめざす組織とされています。さらに企業組合は、組合員個々の事業を独立したまま管理していく総合型企業組合と、組合そのものが事業の主体として展開する集中型企業組合に大別されます。
 私どもの組合は、個人事業者が多数集まって設立された総合型企業組合です。設立された当時は、戦後の復興期ということで大変な重税が商売人に課せられ、税金の悩みが最も大きな課題となっていました。そこで企業組合をつくり組合法人として連結納税制度などを活用しての節税をはかるため、全国で1万余りの組合がつくられました。その後、税金対策だけでなく、商売に欠かすことのできない資金の調達、社会保険の適用や雇用管理などの課題も、協同化事業として取り組み、企業組合を発展させてきました。
 協同組合しんまちは1964年に、大和企業組合、富士企業組合、前進企業組合の三つの組合の共同事務所建設を目的に設立されました。今では企業組合事務所の設置にとどまらず、各企業組合の事業そのものを協同化し、京都駅前に6階建ての組合ビルを構え、組合本部職員21名でもって、組合員事業所の経営や暮らしの悩みを解決することを基本理念として日々奮闘しています。さらに、半世紀にわたる組合活動が認められ、中小企業庁長官表彰や京都府優良組合表彰を受賞しています。
 長引く不況の下で、多くの中小零細業者は幾多の困難をかかえながら経営を続けています。自らの経営を革新する努力を重ねることは当然としても、個々の事業所では解決できない悩みを、仲間との団結による組織の力で乗り越えることを、組合の大きな目標にしています。とりわけ、新しく商売を始められた方には、組合に蓄積された支援のノウハウと組合員相互のネットワークを事業活動に活かしていただけるものと確信しています。
 経営環境のめまぐるしい変化をうけとめ、これらに対応していくための強力な応援団が企業組合であり、仲間との協同です。一人でご商売に悩んでおられる皆さんに、「安心・楽ちん・面白い」を実現する私ども企業組合へ、ぜひともご加入されることを呼びかけまして、ごあいさつとします。

企業組合センターしんまち

代表理事 瀬戸 建一